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【ニュースまとめ】セーシェル取引所のKYC強化と仮想通貨の動向

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クリプト情報サイトDecryptoによると、仮想通貨市場のスローニュースサイクルに連動して冷ややかな市場を維持しています。

回復には時間が必要だ。との声もありますが、一体市場では何が起こっているのでしょうか?

注目のニュースをキャッチアップしていきましょう。

用語解説

マルチシグ
コインの引き出し等の操作に、複数人の承認が必要になるシステム。

KYC
本人確認。法的な身分証明書が必要。

マイナー
仮想通貨のデータ承認作業を行い、報酬を得る役割の人。

セーシェルのKYC強化による仮想通貨投資への影響

セーシェルとは?
東アフリカの国の名前です。

中国のブロックチェーンジャーナリストであるColin Wuは、ByGetがセーシェル拠点の仮想通貨取引所として3番目にKYC(本人確認)ポリシーを強化したことを報じました。

マネーロンダリング防止策

セーシェルでは政治的な進展はありませんでしたが、グローバルな規制当局は前例のないほど仮想通貨を精査しており、企業のKYCおよびマネーロンダリング防止策が厳しく監視されています。

KYCによるユーザー減少リスク

KYCの強化に伴い、ユーザーの減少リスクも考えられます。KYCを行うためには法的な身分証明書が必要となる一方で、身分証明書を持たない方々も数多く存在することも事実です。

仮想通貨の分散化の技術と思想は、誰にでも平等に扱えるという利点があり、KYCの強化はこのユーザー奪う理由になります。

安全性の向上と利便性のバランスは、非常に密接な関わりを持ち、重要視すべき問題です。

しかし、KYCをすることのメリットが大きくなるケースも考えられます。例えば日本、ほとんどの場合法的な身分証明書をお持ちですよね。

日本では、得体の知れない仮想通貨に手を出せない理由には、以下のような声も挙がっています。

  • 不安だから。
  • 資産を守る術が無い。

そんな彼らにとっては、安全かつ安心して取引が出来る環境の方が使いやすいということです。

人口動態から見る仮想通貨の未来

しかし人口減少が目先にある日本と、人口増加傾向にあるアフリカでは、仮想通貨市場に参入する割合が格段に違うため、仮想通貨流通量に影響を大きく与える可能性があります。

これらを踏まえて、今後の動向もチェックする必要がありそうです。

XRPの有価証券ではないという判決

先月、XRPは裁判官Annalise Torresの判決により、そのトークンは証券ではないとの判断を受けて急上昇しました。

これは、米国証券取引委員会(SEC)と法廷で対立しているRippleのトークン発行会社にとって大きな勝利として広く認識されました。この仮想通貨に懐疑的な規制当局は以前、Bitcoin以外のすべての仮想通貨は証券であると主張していました。

BitcoinのファンであるKaleoは、XRPの勝利のラリーはそれ以上の意味があると感じたと述べました。

7 月の SEC ニュース後の$XRPポンプが、わずか 1 か月後にすでに完全に反転しているのは実際にはワイルドです。

引用 KALEO Twitter(X)

BloombergのETFアナリストであるJames Seyffertは、Grayscaleが主力のBitcoin信託をETFに変換する長年の取り組みがうまくいっているようだと述べました。

Grayscaleとは?
海外で有名な仮想通貨信託投資企業。2023年8月現在、ビットコイン保有数世界一の規模を誇ります。

今後 6 か月以内に$GBTCが ETF に転換される確率は 6 月以来大幅に増加しています。 GBTC がすでに ETF であり、これがさらに進む前にすべての基礎となる#Bitcoin にアクセスできるようになれば興味深いでしょう。

引用 James Seyffart

NFTが停滞している事実

仮想通貨リサーチャーであるNFTStats.eth(@punk9059)は興味深いNFTの事実を共有しました。

ほとんどの主要なコレクションの75%以上は2023年にまだ取引されていません。この不況の間、多くのNFTがウォレットの中に眠っています。

引用 NFTTstats.eth

 

Nvidiaの勢い

KaikoのリサーチャーであるRiyad Careyは、彼の研究で興味深いことを発見しました。

チップメーカーのNvidiaは、人工知能(AI)技術への期待感により、今週、仮想通貨を凌駕して時価総額1兆ドルを超えました。これは同社のハードウェア製品の強みの1つです。

仮想通貨マイナーもNvidiaの顧客、これも価格を左右する一つの要因と言えるでしょう。

PEPEの不安と将来性

出典:PEPE

最後に、メムコインPEPEは2週連続で急落。マルチシグEthereumアドレスが、故意的に操作され、Binance、OKX、KuCoin、Bybitに16.045兆PEPE(当時の価値で1685万ドル)を送金しました。

この不可解な現象だけではなく、PepeCoinの開発者である最後の一人が、他の創設者による計画的な操作によるものだと最終的に確認しました。

「悪質な行為者」ではあったが、謝罪を述べた上で、彼らはまだPEPEの将来に希望を抱いていると述べました。

仮想通貨の世界では、このような暴落や急騰が当たり前に発生します。残念ながら、分散化の技術が上手く浸透していない結果では無いでしょうか。

では、仮想通貨への投資妙味は何にあるのか?

コインの価格よりも、技術そのものに着目する必要があり、信頼できる企業かどうか、その背景も念入りに調査する必要がありそうです。

まとめ

ここ最近は、ネガティヴなニュースも多く、仮想通貨業界も冷ややかな状態が続いています。

しかし、注目するべきは将来的に、仮想通貨がどのように利用されていくのか。利益のポイントは、仮想通貨が私たちの生活を支える一部となる瞬間、ここを見逃さずにチャンスを掴むことです。

しかし、簡単なことではありませんし、不確実性の高い投資といえます。

自身のリスク範囲内で、適切に運用することを念頭に、様々な情報をキャッチアップしながら、そのチャンスを待ちましょう!