Polygonエコシステムの大規模な変更を実施する予定です。
それが、polygon2.0!2.0とはバージョンみたいなものです。
2023年9月14日に3つの重要なPolygon Improvement Proposals(PIPs)が発表され、2023年第4四半期にコミュニティの承認を待つ変更が詳細に示されました。
Polygon Improvement Proposals(PIPs)はPolygonが発表した改善提案のことです。
Polygonは、以前から課題に向き合うプロジェクトが多く、着目してきました。今回はpolygon2.0の概要、投資対象としてどうなのか?
これらを踏み込んで解説していきます。
簡単用語解説
PoS:プルーフオブステーク コインを預けて流動性を提供する仕組み
ステーキング:コインを預けること。預金のようなイメージ。
バリデータ:データを確認する機能
Polygon2.0の概要とは?3つのPIPについて解説
主に3つの改善提案から組み立てられています。この改善提案はPIPsと呼ばれます。以下はこの3つのPIPsについて解説していきます。
【3つのPIPs】
- PIP-17:MATICからPOLトークンへの移行
- PIP-18:概要の説明提供
- PIP-19:POLのアップグレード
PIP-18:概要の説明提供
PIP-18はフェーズ0に焦点を当て、既存のPolygon PoSおよびPolygon zkEVMチェーンのエンドユーザーや開発者に最小限の影響をもたらすアップグレードを強調しています。
利用者や開発環境について使いにくくならないように、改善を行うんだね!
zkEVMは処理速度やガス代を改善するための技術です。詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね!
注目すべき変更は、MATICからPOLトークンへの移行です。
POLトークンはPolygon PoSのガスおよびステーキングトークンとして機能します。また、ステーキングレイヤーが導入されます。
Polygon2.0の進行内容
- MATIC から POL へのアップグレードの開始。
- ネイティブトークンとしての MATIC から POL へのアップグレード。
- ステーキングトークンとしての MATIC から POL へのアップグレード。
- ステーキングの開始。
PIP-17:MATICからPOLへ移行
PIP-17は既存のMATICトークンからの円滑な移行を可能にする設計です。
POLはどんな仕組みなの?
POLの仕組み
- 初期供給量が100億
- 年間排出量は2%
- POLトークンはコミュニティに分配
POLはZKベースのレイヤー2チェーンのエコシステムを支え、ステーキング、コミュニティオーナーシップ、ガバナンスを促進します。
PIP-19:POLのアップグレードと互換性維持
PIP-19は、Polygon PoSのネイティブトークンをMATICからPOLにアップグレードすることを提唱し、後方互換性を維持します。
ネイティブトークンとは、ブロックチェーンの基軸となるトークン(通貨)のことです。
例えば、ゲームで利用できる専用コインをイメージするとわかりやすいですね!
重要なのは、この変更により元々のMATIC保有者に影響が出ないのか?ということですよね。
ブリッジ(別トークンへの変換)させる仕組みを上手くアップデートすることで、既存のPolygon PoSコントラクトには影響を与えないようです。ただしネイティブMATICブリッジからMATICを期待していたEthereumコントラクトに影響を与える可能性があることです。
まとめ:Polygon2.0が与える影響
重要なのは、プロジェクトの中心にいる人たちの声ではなく、コミュニティ参加者の意見がこれらの提案とPolygon 2.0のビジョンを形作るのに重要な役割を果たすことです。
ユーザー、ノードオペレーター、ステーカー、開発者は、これらの変更に関する議論に参加し、フィードバックを提供することが奨励されています。
私たちは、すぐに何かを行う必要はありませんが、将来的にはガバナンスプロセスへの参加を視野に入れて良いでしょう!開発者は潜在的な契約への影響を確認するためにPIPsを確認すべきです。
参考:Polygon 2.0 の実装が正式に開始され、最初の PIP (Polygon Improvement Proposals) セットがリリースされました