コインチェック取引所で仮想通貨を購入する場合に、「Maker(メイカー)」と「Taker(テイカー)」という役割があります。
取引に関わる手数料を調べたら出てきたけど、意味がよく分からないんだよね。
「Maker(メーカー)」は、通貨を売ったり買ったりする人の中で、最初に「指値注文」という注文を出す人。指値注文は、欲しい通貨を指定の値段で買いたい(または売りたい)という注文です。
この指値注文を出すことで、市場の値段が決まります。Makerは市場に通貨を出して、流動性を作り出す役割を担っています。
一方、「Taker(テイカー)」は、Makerが出した指値注文に対して、「成行注文」という注文を出します。成行注文は、欲しい通貨をすぐに買いたい(または売りたい)という注文で、市場の値段で即座に取引が行われます。
Takerは市場の値段を利用して、すぐに通貨を手に入れたり、売却する役割を担っています。
今回の記事では、コインチェックにおけるMakerとTakerについて分かりやすく解説していきます。それぞれの役割を正しく把握すると、取引手法の幅が広がり、投資レベルがグッと上がりますよ!
- 取引板を利用して仮想通貨を購入してみたい
- メイカーとテイカーを調べたけど理解できない
- 販売所の手数料を詳しく知りたい
コインチェックにおけるメイカーとテイカーの役割とは?
まずはコインチェックの取引板を見てみてください。
「売」と「買」がすごい勢いで流れているね!
これが、流動性です。売りたい!買いたい!と思って、取引板に注文を出す人が多いと流動性が高い、注文を出す人が少ないと流動性が低いということになります。
メイカーの役割と特徴
メイカーは英語でMakerと書きます。
Make(作る)⇨「作る人」でMakerと呼ばれます。
仮想通貨の世界において、この「作る」は「流動性を作る人」を指します。メイカーは、取引所に注文を出して市場に流動性を提供する役割を持ちます。
この取引板に注文を出した人が、メイカーです。
メイカーとして注文を出す手順
ちょうど取引板の左に、現物取引の入力欄がありますよね!
- レートには、3801800と入力してみました。
- 注文量を0.001と入力してみます。
- そうすると、概算として3801.8 JPYと表示されました。
これで「売り」もしくは「買い」をクリックすると、オーダーが通って取引板に表示されるようになります。レートの決め方は取引板の売買されている相場を見ながら決めてくださいね!
この作業を行なった人がMaker(メイカー)です。
テイカーの役割と特徴
テイカーは英語でTakerと書きます。
Take(取る)⇨「取る人」でTakerと呼ばれます。
仮想通貨の世界では、この取るを「注文に出ている注文を取る人」といいます。
例えば、「100円で取引板に売りたい!」と思って出している人の注文を「それ、100円で買います!」と言うとテイカーになります。
- 「売り注文」を買う人
- 「買い注文」に売る人
いずれの場合もテイカーとなります!
テイカーとして注文を成立させる方法
試しに、コインチェックの取引板に出ている注文のどれかをクリックしてみてください。
そうすると、現物取引のレートの部分にクリックした注文のレートが自動的に表示されたのが分かりますでしょうか?
そして、この注文は、1BTC=3803681で0.01BTC売りたい!という注文です。
注文量に0.01と入力して「買い」をクリックすると、この注文を直ぐに買うことが可能です。
この作業を行う人がTaker(テイカー)です。
反対に、「買」の注文をクリックして、その価格で売りに出すとすぐに売ることが可能です。これもTaker(テイカー)です。
あなたのクリックより先に、希望の注文を成立させた人がいる場合は、成立しません。
早い者勝ち、なんですね!
仮想通貨取引所の基礎知識
メイカーとテイカーの役割を知ったところで、改めて大前提となる知識だけおさらいしておきましょう!
仮想通貨取引所とは?
仮想通貨取引所は、仮想通貨の売買や交換を行うプラットフォームです。
ユーザーは取引所を通じて仮想通貨を購入したり売却できます。取引所には取引所形式と販売所形式の2つの主要な形態があります。
取引所形式と販売所形式の違い
取引所形式では、ユーザー同士が売買の相手となり、注文を出して成り行きで取引が行われます。
一方、販売所形式では、取引所自体が仮想通貨を保有しており、ユーザーは直接取引所から仮想通貨を購入する形式です。メイカーとテイカーは主に取引所形式での取引に関連します。
コインチェックにおけるメイカーテイカーの手数料の違い
メイカーとテイカーには発生する手数料が違います。注文が成立すると、それぞれに手数料が加算されて取引が完了します。
メイカーとテイカーの手数料の違い
通貨 | Maker 手数料 | Taker 手数料 |
---|---|---|
BTC | 0.000 % | 0.000 % |
ETC | 0.050 % | 0.100 % |
LSK | 0.000 % | 0.000 % |
MONA | 0.000 % | 0.000 % |
OMG | 0.000 % | 0.000 % |
PLT | 0.050 % | 0.100 % |
FNCT | 0.000 % | 0.000 % |
コインチェックでは、メイカーとテイカーによって手数料が異なります。
ビットコインが手数料が0円で取引できるところがおすすめですね!
取引板に表示されている価格そのままで購入したり売却したりすることが可能です。
多くの取引所では、メイカーとテイカーに異なる手数料を設定しています。メイカーは市場に流動性を提供するため、手数料が安いか無料で取引できることがあります。一方、テイカーは既存の注文を成立させるために注文を出すため、手数料が一般的にメイカーよりも高くなる場合があります。
各取引所のビットコインにおけるメイカーとテイカーの手数料を比較
取引所によって手数料の設定は異なるため、利用する取引所ごとに手数料の比較を行うことが重要です。一部の取引所ではメイカーとテイカーに対して固定の手数料を設定している場合もあります。
以下4社はビットコインのメイカーとテイカーの手数料比較です。
取引所 | メイカー手数料 | テイカー手数料 |
---|---|---|
コインチェック | 0% | 0% |
GMOコイン | -0.01% または -0.03% | 0.05% または 0.09% |
ビットバンク | -0.02% | 0.12% |
ビットポイント | 0% | 0% |
手数料がマイナスになっている取引所があるよ!?
メイカーさんには市場に流動性を作ってくれたお礼に報奨金を渡すところもあるんです!
国内の取引所4社を比較してみましたが、メイカーとテイカーの手数料が無料であるところで取引すると手数料を抑えることが可能となります。
しかし、仮想通貨取引には、売買だけでなく送金や換金、出金など様々な手数料を加味して、どのような取引をするかによって取引所を選ぶことが重要です。
メイカーとテイカーのメリットとデメリット
メイカーの立場、テイカーの立場でそれぞれメリットとデメリットがあります。それぞれ解説していきますね!
メイカーのメリットとデメリット
メイカーのメリットは、手数料が安いか無料で取引できることや、市場に流動性を提供することで自分の注文をより有利な価格で成立させる可能性がある点です。
一方、メイカーは成り行きで注文が成立するわけではないため、注文が一部または全て約定しない場合があります。
テイカーのメリットとデメリット
テイカーのメリットは、即座に市場価格で取引が成立することや、手数料の支払いがあっても既存の注文を成立できる点です。
テイカーは、とにかく早く注文が決まるってことだね!
しかし、テイカーは成り行きで注文を出すため、市場の価格変動や注文の執行状況によっては不利な価格で取引が行われる場合があります。
反対に、買いたい価格よりも高くなってしまうことが多いんです。
以上のことから以下の取引方法においては、一番手数料を抑えて仮想通貨を運用することが可能です。
メイカーとテイカーのトレード方法
メイカーとテイカーは、それぞれ異なるトレード手法です。
売りたい!買いたい!と思って希望価格で市場に提示するメイカーと、市場にある価格でそのまま売買をするテイカーは、状況に応じて適した方を選ぶ必要があります。
メイカーとテイカーのトレード手法の具体的な解説
メイカーの場合、自分が購入または売却したい価格で注文を出すことが重要です。
注文を出す際には、市場の相場や需要と供給のバランスを考慮し、競合他者との価格競争に勝つために最適な価格を設定します。
一方、テイカーは既存のメイカーのオファーに対して成り行きで注文を出すため、市場の価格変動や注文の執行状況に注意しながら即座に取引を行います。
メイカーとテイカーを使った実際の取引例
例えば、分かりやすいように「1ビットコイン10,000円」だとして考えてみましょう。
メイカーの場合、自分が売却(購入)したい仮想通貨の価格が1ビットコイン10,000円となるように注文を出します。この場合、市場に1ビットコイン10,000円で売却(購入)したい人が現れるまで待つことになります。
メイカーとしての注文の出し方はこちらを参考にしてくださいね!
一方、テイカーの場合は、市場で既に提示されている売買オファーに対して即座に1ビットコイン10,000円で注文を出し、取引が行われます。
テイカーとしての注文の出し方はこちらを参考にしてください!
メイカーとテイカーの使い分けと戦略
メイカーとテイカーを上手く使い分けて、効率よく仮想通貨運用を目指しましょう!
メイカーとテイカーの使い分けのポイント
メイカーとテイカーの使い分けは、トレーダーの取引スタイルや市場の状況によって異なります。
市場に流動性を提供するためにメイカーとして取引に参加する場合、競争力のある価格設定や注文の出し方が重要です。
一方、即座に取引を行いたい場合や市場の相場変動に対応したい場合には、テイカーとして注文を出すことが適しています。
メイカーとテイカーを組み合わせたトレード戦略
一部のトレーダーは、メイカーとテイカーを組み合わせたトレード戦略を採用しています。
例えば、メイカーとして注文を出して市場に流動性を提供しながら、同時にテイカーとして既存の注文を成立させることで、市場の両方の側面を活用します。
このような戦略により、トレーダーは市場の変動に柔軟に対応しながら取引を行うことができます。
メイカーとテイカーの注意点とリスク管理
メイカーとテイカーの立場にはそれぞれ注意点とリスクがあります。
メイカーとテイカーの注意点
メイカーとテイカーにはそれぞれ利点がありますが、注意点もあります。
メイカーの場合
注文が一部または全て約定しない可能性があるため、市場の変動や注文の執行状況に注意する必要があります。
テイカーの場合
即座に成り行き注文を出すため、市場の価格変動や注文の執行状況によっては不利な価格で取引が行われるリスクがあります。
リスク管理の重要性
トレードにおいては、リスク管理が重要です。
価格の変動や市場の流動性の変化によってリスクが生じる可能性があるため、慎重なトレード戦略の立案やリスク管理手法の活用が必要です。
トレーダーは自身のトレードスキルや市場の特性を考慮しながら、リスクを最小化するための戦略を構築することが重要です。
トレードが初心者のうちは、希望の価格で買えない!売れない!という状況が続く可能性があると思います。そのため、まずは手数料のかからないコインチェックやビットポイントでのビットコイン購入をおすすめします!
まとめ
今回の記事ではコインチェックのメイカー、テイカーについての解説をしてきました。
コインチェック取引所では、仮想通貨の取引には「Maker(メイカー)」と「Taker(テイカー)」の役割があります。Makerは指値注文を出し、市場の値段を作り出し流動性を提供します。
一方、Takerは成行注文を出し、市場の値段を利用して即座に取引を行います。メイカーとテイカーには手数料の違いがあり、一般的にメイカーの手数料が安いか無料で取引できます。取引所によって手数料が異なるため、自分の取引スタイルに合った取引所を選ぶことが重要です。
どうでしょうか?少し取引における手数料は把握できるきっかけになれば幸いです。